ムラカのホテル

マラッカ（マレーシア）の天気（気候）＆旅行シーズン

マラッカは、マレーシアが生まれた場所ともいわれる、マレー半島の西海岸南部にある都市です。14世紀末ごろから東西を中継する港湾都市として栄え、2008年にはペナンとともに世界遺産に登録されました。北緯2度11分、東経102度16分、マレーシアの首都クアランプールから南約150㎞に位置します。

マラッカは熱帯雨林気候に属し、雨季と乾季があります。乾季は10月～4月ごろ、雨季は5月～9月ごろです。雨の少ない12月から2月がベストシーズンですが、雨季でも雨量は少なく、一日中降り続けることはほとんどないので、ベストシーズンにこだわる必要はないでしょう。赤道に近く、高温多湿ですが、気温は一年を通じて安定しており、平均最高気温は32℃前後、平均最低気温24℃前後です。季節による温度差もなく、気温も下がり過ぎることがないので、一年中、夏服で問題ありませんが、ホテルやレストランなどでの冷房対策のために、カーディガンなどの薄手の上着を用意しておくことをおすすめします。

マラッカ（マレーシア）の空港

マラッカの最寄りの国際空港は、マラッカ国際空港ですが、就航便数が少ないため、クアラルンプール国際空港を利用するのが一般的です。クアラルンプール国際空港は、クアラルンプール中心部の南約50㎞に位置します。日本航空（JAL）や全日空（ANA）、マレーシア航空などが発着するメインターミナル（KLIA）と、エアアジアなどのLCCが発着するターミナル2（KLIA2）に分かれています。空港からマラッカへの交通手段は、バスまたはリムジンタクシーです。バスを利用する場合は、所要時間2時間30分から3時間ほど。料金は24.10～35リンギット（約603～876円）で、オンラインで予約も可能です。

リムジンタクシーを利用する場合は、所要時間1時間30分ほど。料金は車種により約160～430リンギット（約4,000～10,750円）です。

空港からKLIAトランジットを利用して、クアラルンプール市内まで行き、バスまたはタクシーでマラッカにアクセスする方法もあります。マラッカへの高速バスが発着するTBSターミナルのあるバンダル・タシク・セラタン駅までは所要時間27分ほど、料金は38.4リンギット（約961円）です。バスでTBSターミナルからマラッカまで行く場合は所要時間2時間ほど。料金は10～15リンギット（約250～375円）です。タクシーを利用する場合は、所要時間は2時間ほど、料金は250～300リンギット（約6,262～7,514円）ほどです。

マラッカ（マレーシア）の交通

マラッカの主な観光スポットは市内中心部に集まっているので、徒歩で十分に回ることができます。市内を循環する路線バスもありますが、観光には向いていません。

タクシーを利用する場合は、マラッカのタクシーはメーター制ではないので、乗車前に値段交渉が必要です。料金は市内の移動で10～15リンギット（約250～375円）、1時間のチャーターで30リンギット（約750円）前後です。流しのタクシーはほとんどないので、ホテル前などにあるタクシースタンドで乗車します。また、マラッカでは、配車サービスアプリGrabも利用できます。目的地までの料金が表示されるので安心です。

オランダ広場を中心とした世界遺産地区内をめぐるのなら、名物のトライショーもおすすめです。トライショーは、観光客向けに派手に装飾されたサイドカー付き自転車です。料金は交渉制で、1時間で40～50リンギット(約1,000円～1,250円)が目安です。

マラッカ（マレーシア）へのアクセス

東京からマラッカ最寄りのクアラルンプール国際空港までの直行便は、羽田発が全日空（ANA）とエアアジアX、成田発がマレーシア航空、日本航空（JAL）、全日空（ANA）、LCCのエアアジアXが運航しています。所要時間は7時間25分～7時間45分ほどで、往復航空券の料金は23,130円～です。

大阪からクアラルンプール国際空港までの直行便は、全便が関西国際空港発となり、マレーシア航空、LCCのエアアジアXが運航しています。所要時間は6時間50分ほどで、往復航空券の料金は25,480円～です。

東京・大阪からクアラルンプールを往復するルートは、上海や広州などを経由する乗り継ぎ便も含めると数多くの選択肢があります。ただ、一概に経由便だから安いというわけではなく、往復航空券の料金は35,020円～となっています。

マラッカ（マレーシア）の物価

マレーシアの通貨単位はマレーシア・リンギット（RM）で、1リンギット＝約25円（2020年3月現在）です。セン（SEN）と呼ばれる補助通貨があり、100セン＝1リンギットです。マラッカの人気ツアーの料金は、シーズンによる大きな変動はなく、クアラルンプールなどにも滞在する4泊6日間のツアーで7万～9万円程度です。

マレーシアの物価は安く、食品などの生活必需品の値段は、一概に比べることはできないものの、日本の3分の1くらいといわれています。コーラ1本は82円ほど、ミネラルウォーターは、安い物なら14円ほどです。マラッカの物価は、クアラルンプールなどの大都市に比べると、さらに安いといわれています。しかし、イスラム教国であるマレーシアでは、たばこやビールなどのアルコール飲料の税率が高く、日本と変わらない値段になっています。

マラッカ（マレーシア）のホテルの相場

マラッカのホテルは、立地やホテルのクラス、泊まる時期によって料金が変わってきます。平均的なマラッカのホテルの料金相場は、1部屋1泊13,753円～14,316円程度です。シーズンによっては、5つ星ホテルでも1万円以下で宿泊することができます。

古都であるマラッカには、プラナカンの大豪邸だった文化的建造物を利用した高級ホテルから、格安で宿泊できるゲストハウスまで、さまざまなホテルがあります。

マラッカの人気エリアは、ムラカ（マラッカ）中心部です。このエリアの宿泊料金相場は1泊1,304～11,362円となっています。人気観光スポットに近いチャイナタウンのジョンカーストリート周辺もおすすめです。最近では、ヒルトンなどシティホテルが立つマラッカ海峡を望む沿岸地域にも注目が集まっています。

ホテルランクごとの相場

マラッカ（マレーシア）のホテル事情

マラッカ（マレーシア）の治安は？

マラッカの治安は、他のアジア諸国と比べると良好です。しかし、繁華街やショッピングストリート、人気観光スポットなど混雑した場所でのスリやひったくり、空港や飲食店などでの置き引きトラブルは少なくないので、財布やバッグ、カメラなど、手持ちの品には十分に注意を払っておきましょう。

夜間に外出する際は単独で行動せず、複数で行動する場合も明るい道を歩き、狭い路地などに入らないようにしましょう。また、派手な服装や露出の多い服装は避けたほうがよいでしょう。

マラッカ（マレーシア）の通信環境は？

マラッカでは、多くのレストランやカフェ、ショッピングスポットなどで、フリーWi-Fiが使えます。しかし、その他の場所ではフリーWi-Fiが使える場所が少なく、ホテルでもロビーだけが無料という場合もあります。インターネットを多く利用する予定のある方は、日本でモバイルWi-Fiルーターをレンタルするか、SIMフリーのスマホをお持ちの場合は、現地の通信用SIMカードを購入してもいいでしょう。

日本人におすすめホテル

おすすめ高級ホテル

2012年にオープンした「ハッテン ホテル ムラカ」は、オランダ広場やセントポール教会なども徒歩圏内にある観光や買い物に便利なホテルです。ショッピングモールと連絡橋で結ばれています。

2018年にリニューアルオープンした「ダブルツリー By ヒルトン メラカ」は、市内中心部から約3㎞離れたマラッカ海峡を望むムラカラヤに位置しています。家具など中国様式を用いた館内には、275の客室とフィットネスクラブ、屋外プール、レストランを備えています。

2014年にリニューアルオープンした「ラマダ プラザ By ウィンダム ムラカ」は、マラッカを代表する歴史と格式のあるホテルです。市内中心部に位置し、世界遺産めぐりに最適です。館内には、屋外プール、フィットネスセンター、レストラン、スパなどがあります。

おすすめ格安ホテル

ジョンカーストリートから徒歩4分の「カサブランカゲストハウス」は、ラグジュアリースイートなど10室のゲストルームを有し、1,000円前後で宿泊可能な格安ホテルです。レンタサイクルや荷物預かりサービス、フリーWi-Fiも利用できます。

世界遺産地区の観光の拠点として便利な「ザ ワン バケーション ホーム」は、客室3室のみというアットホームな雰囲気が魅力のホテルです。清潔感のある客室で、全室でフリーWi-Fiを利用できます。レンタサイクルサービスもあります。

サンチャゴ砦から徒歩8分の「ビーナス ブティックホテル」は、紫を基調にした外観が目を引く、51の客室を持つ格安ホテルです。テラス席のあるレストランがあり、フリーWi-Fiやレンタサイクルサービスも利用できます。

マラッカ（マレーシア）の観光情報

マラッカ（マレーシア）のおすすめ観光スポット

世界遺産の街・マラッカには、ヨーロッパの影響を受けた独自の文化を感じることができる観光スポットが集まっています。

マラッカ観光の拠点となる「オランダ広場」は、赤レンガ色の教会やスタダイス（旧オランダ総督邸）などに囲まれた広場です。オランダ広場から徒歩5分ほどの「セントフランシスザビエル教会」は、日本にも縁のあるフランシスコ・ザビエルの偉業を称えるために、1849年に建てられたゴシック様式の教会です。

オランダ広場から徒歩10分ほどの「サンチャゴ砦」は、1511年にオランダとの戦いに備えてポルトガルが築いた要塞です。現在は石造りの門のみが残っています。

「マラッカスルタンパレス」は、15世紀に栄えたマラッカ王国の宮殿を再現したもので、内部は、マラッカ王国の歴史や文化を伝える博物館となっています。

「マラッカリバークルーズ」は、伝統的な建物やビル群など、古都マラッカの景色を水上から楽しめるクルーズです。9時～23時30分まで運航。夜は川沿いの遊歩道がライトアップされます。料金は30リンギット（約750円）です。

マラッカ（マレーシア）の人気グルメ

マラッカの名物料理といえば、鶏飯團（チキンライスボール）。鶏肉とそのだし汁で炊いたチキンライスを球状にしたものです。オランダ広場近くにある「和記鶏飯園」は、行列の絶えない人気店です。

マラッカが発祥といわれる「ニョニャ」は、マレーシアと中華の食が交じり合って生まれた食文化です。主に中華料理の食材を使用し、ココナッツミルクやスパイスなどを加えます。器状の揚げ物にエビなどを詰めた前菜「パイティー」や麺料理「ニョニャラクサ」などがあります。「レストラン・オレ・サヤン」や「ナンシーズ・キッチン」など、伝統的なニョニャ料理のレシピを引き継ぐレストランで味わえます。

マレーシアの代表料理「ナシレマ」もおすすめです。一皿にココナッツミルク風味のご飯と骨付きチキン、玉子、小魚、サンバルソースなどが盛られています。

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