成都の文殊院周辺にあるホテル

成都の観光情報

成都の基礎

気候

中国四川省の省都である成都は中国本土の内陸部に位置し、亜熱帯モンスーン気候に属します。年間を通じて比較的温暖な環境で過ごせますが、7月と8月の雨期には特に湿度が高くなります。平均気温は夏場が20～30℃、冬場は3～10℃前後となっています。これらの特徴から観光に適しているのは、3～６月まで、または9～11月までがベストシーズンです。ただし夏はジャイアントパンダの活動が盛んな時期でもあり、パンダが目当ての場合は夏場の旅行も狙い目かもしれません。また冬は雨がほとんど降らず、比較的温暖な気候のなかで観光が楽しめます。

街の様子

四川省の州都として栄えてきた成都は、中国の西南部において最も開発が進んできた一大商業都市として注目されています。成都の中心街には近代的な建築が並び、特におしゃれな高級ブランド品店が入るショッピングエリア太古里は、夜遅くまで営業していて活気があり、中国伝統様式を取り入れた建物が美しい景観を形成していています。中心街からバスで10分程度で行かれる郊外には、昔ながらの街並みを活用した繁華街がいくつか点在しています。そのなかでも錦里古街は人気のある観光スポットのひとつで、提灯に明かりが灯る夜の街並みも雰囲気があり、連日深夜近くまで多くの人々で賑わっています。

交通情報(アクセス)

成都市内を移動する際の交通手段には、地下鉄やバスが便利です。地下鉄は2019年現在計6本の路線と市域鉄路1本が通っており、市内を南北方面に通っている1号線と3号線、東西に繋がる2号線と4号線のほか、環状線の7号線、成都双流国際空港第2ターミナル駅行きの10号線があります。空港から太平園で3号線に乗り換えると、繁華街のある街の中心部への移動ができます。高級ホテルの集まる天府広場は、10号線を除くすべての路線のターミナルポイントとなっている要の駅です。また市内を通る公共バスは、中心部だけでも100本以上の路線が通っています。成都に長く滞在する場合は、天府通という交通ICカードを利用すると現金を用意する必要がなく、さらに運賃も割安になります。天府通は駅の構内や街中のキオスク、薬局などで購入ができます。タクシーは初乗り料金が約130円で、初乗り料金と1㎞ごとのメーター加算料金が後方のドアに表示されています。運転手に行先を告げる時は、住所などを紙に書いて見せるのが確実な方法です。

成都の観光情報グルメ

有名な食べ物

四川料理発祥の地ともいわれる成都は、激辛グルメの宝庫です。四川盆地に位置するため湿度が高く、夏場でも保存が効いて新陳代謝を促せる唐辛子や香辛料の多い料理が発展したと考えられています。日本でもよく知られている代表的な郷土料理には、麻婆豆腐や棒棒鶏、担々麵があります。麻婆豆腐が誕生した店と伝えられる陳麻婆豆腐の本店は成都郊外の万福橋にあり、創業は1862年と歴史のある店です。国から指定された中華老舗のひとつに数えられる同店では、花椒（ホワジャオ）と呼ばれる中国山椒の効いた麻婆豆腐をいただくことができます。本場の麻婆豆腐はこの痺れるような山椒の辛味（麻）と唐辛子の辛味（辣）が必ずセットになっています。棒棒鶏や担々麵もラー油味などの辛味がベースで、真っ赤な唐辛子色に染まっているため、日本で食べるものとは比べ物にならないくらいのスパイシーな辛さが味わえる料理になっています。

特有の食べ物情報

成都特有の名物的な食べ物には、鉢鉢鶏（ボーボージー）と呼ばれる串料理があります。鉢鉢鶏は棒棒鶏と同様、成都南部にある世界遺産楽山大仏のある楽山が発祥の地で、茹でた鶏肉や鶏の内臓、またレンコンやジャガイモなどの串刺しとともに、鉢に入ったラー油と花椒のソースで和えていただく食べ物です。成都や楽山地域の屋台では必ずと言っていいほど置いてあるポピュラーな名物料理で、スナック感覚で楽しめます。

成都の観光スポット

有名な観光地情報

成都の有名観光地としてまず筆頭に挙げられるのは、パンダ繁殖育成研究基地です。絶滅危惧種のパンダの保護を目的に繁殖と研究を行っている機関の拠点となっており、希少な野生のパンダにも会える場所として人気です。成都市内からのアクセスは、198番のバスまたは地下鉄3号線で最寄りの熊猫大道駅まで移動したあと、駅から直通のバスに乗り換えます。ほかにも人気の観光スポットに、杜甫草堂があります。盛唐の詩人のひとりとして名高い杜甫の旧居で、緑に囲まれた環境に趣のある正門や詩史堂が立ち並び、小川の流れる庭園が見どころです。旅行日程に余裕がある場合は、日帰りで訪れることが可能な世界遺産の峨眉山(ガビサン)と楽山大仏観光もおすすめです。峨眉山には漢の時代から残る寺院が現在も保存されており、山と一体化した世界最大級の石仏である楽山大仏は、日本の奈良の大仏の約5倍の大きさとも言われるダイナミックなスケール感を誇ります。大仏の全景を拝める遊覧船からの鑑賞や、幻想的な夜間のライトアップも併せて見どころ満載のスポットです。アクセス方法は、市内の成都新南門駅(新南門車站)から峨眉山または楽山大仏への直行バスが発着しており、いずれも約2時間半で到着します。また、三国志の英雄の墓がある武侯祠（ブコウシ）は、市内の路線バスでアクセスできます。敷地内には蜀の初代皇帝となった劉備玄徳（リュウビゲントク）の　霊廟があり、劉備玄徳を始めとする蜀の英雄たちの像が展示されています。中国国内にはほかにも武侯祠がありますが、劉備を埋葬した成都のものは特に有名な武侯祠として知られる存在です。武侯祠の停留所に停まる市内バスは1番や57番など、複数の路線が出ています。

観光地を巡る際に必要な費用の相場

成都市の交通機関はリーズナブルなのが魅力で、地下鉄の運賃は約30～80円、市内バスの運賃は運行距離にかかわらず一律約30円です。峨眉山までの直行バスは約720円、楽山までは約730円かかります。楽山大仏の拝観料は日中が約1,500円、ライトアップされる夜間は約1,000円とお得になっています。パンダ繁殖育成研究基地の入園料は1人約880円で、割引料金は約430円、また杜甫草堂の入園料は1人約960円、武侯祠の入場料は同じく約960円です。市内から近い各観光スポットへは、往復の交通費と入園料を併せて約1,120～1,600円程度、楽山までの観光は約3,200円以上からと見積もっておくとよいでしょう。

成都のホテル事情

成都のホテル料金の相場

他の観光エリアと比較して高いのか？安いのか？

四川省のもうひとつの主要都市である重慶のホテルは、4つ星の宿泊値段相場が大人2名で1泊あたり6,000～8,000円、3つ星ホテルは同じく1泊4,000円前後～6,000円弱で宿泊できます。また三国志ファンは成都と併せて訪れるという陝西省の西安の宿泊料金は、4つ星ホテルが5,000円前後、3つ星は3,000円前後から宿泊できるホテルが豊富にあり、重慶、西安と比較すると成都のホテル料金の相場はやや高めです。

相場の料金

成都にある3つ星ホテルの相場は、大人2人の宿泊で1泊あたりおよそ6,000～8,000円前後です。4つ星ホテルは同じく1泊あたり7,000～16,000円と価格帯が幅広くなります。

おすすめのホテル

人気のホテル

・ドーセット・グランド成都(Dorsett Grand Chengdu)

市内中心部にあり、交通アクセスもよいドーセット・グランド成都(Dorsett Grand Chengdu)は、スタイリッシュでコストパフォーマンスが抜群のホテルです。陳麻婆豆腐本店にほど近く、観光にも便利な立地となっています。

・ミンヨン・セントラルホテル(Mingyoun Central Hotel)

コストパフォーマンスの良さでは、天府広場にあるミンヨン・セントラルホテル(Mingyoun Central Hotel) も負けていません。ショッピングエリアにも武侯祠などの観光スポットにも近く、地下鉄のターミナル駅が最寄りというロケーションのよさが魅力です。

・ガーデン・シティホテル 成都春熙（チュンシー）太古里店(Garden City Hotel (Chengdu Chunxi Taikoo Li))

ホテルの宿泊料金をもう少し抑えたい場合は、こちらガーデン・シティホテル 成都春熙（チュンシー）太古里店(Garden City Hotel (Chengdu Chunxi Taikoo Li)) があります。商業地区の中心に位置する同ホテルは、活気ある太古里に近いロケーションとサービスの良さに定評があります。

空港から近いホテル

・成都エアポート・エクスプレスホテル(Chengdu Airport Express Hotel)

空港近くで人気が高いホテルの一つに、こちらの成都エアポート・エクスプレスホテル(Chengdu Airport Express Hotel)が挙げられます。成都双流国際空港から800mと徒歩圏内の位置にあり早朝出発の宿泊客に向けた早朝の朝食サービスも好評です。

・成都チュワンガン・インターナショナルホテル(Chuangang International Hotel)

設備を重視するなら、客室内Wi-Fi完備の成都チュワンガン・インターナショナルホテル(Chuangang International Hotel)があります。空港からは3㎞の距離にあり、空港までの送迎サービスも依頼できます。

・ジエングオ・ホテル（成都空港）(Konggang Jianguo Hotel (Chengdu Airport))

2017年に開業した空港ジエングオ・ホテル（成都空港）(Konggang Jianguo Hotel (Chengdu Airport))は空港から約5㎞の距離にあり、ほかのホテルと同様空港送迎サービスを受け付けています。客室内の無料Wi-Fi、ビジネスセンターが備えられており、ビジネス客のニーズに応えてくれるホテルです。

※上記情報は予告なく変更されることがありますのでご注意ください。また、記載した金額は変動する可能性がありますので、目安としてご参考ください。